SIMロック解除が今年の2015年5月に総務省から義務付けられ、MVNOや格安スマホなる業者が続々と出てきて、ネットの広告やテレビCMなんかでも目にすることが増えましたね。
とりあえず長々の読んでもらうのは手間が掛かってしまいますので手っ取り早く、結論から言ってしまいます。
2015年9月時点の現状では、iPhoneでMVNOキャリアのSIMを使って通信したい場合、ドコモ版のiPhone5s・6を中古ショップなどで購入するか、SIMフリー版iPhone必要があります。
なぜそういう結論になるのか詳しく知りたい方は下をお読みください。各キャリアごとに説明しています。
ドコモでiPhoneをご利用の方
まずは現在ドコモでiPhoneを利用されているユーザーです。
SIMロックを解除してもらわないと、他のキャリアで使うことはできないと思われている方も多いんじゃないでしょうか?
実はドコモでiPhoneを使用していた人は、SIMロック解除のなしでMVNOキャリアのSIMを使うことができます!
なぜならMVNOキャリアが借りている回線のほとんどがドコモ回線だからです!おまけにiOS8.4の状態だとテザリング機能も使えるようですので、使っている人が本当にうらやましい限りです。
SIMロック解除のメリット
- ドコモ以外から回線を借り受けているMVNOキャリアのSIMでも使うことができる。
- 海外へ行ったときに現地の業者からSIMカードを買って使うことができる
と、自分が選べるキャリアの選択肢を増やすことができるので、SIMロック解除をしてもらうに越したことはありません。
SIMロック解除の条件
- 2015年5月以降に発売された端末
- 契約して180日以上経っている
この2つの条件を満たしていることでSIMロック解除を受けることができます。
手数料はネット経由だと無料です。窓口ですと3000円+税がかかるようなのでSIMロック解除は必ずネット経由で手続きしましょう。
上記の条件だと5月にiPhone6(6plus)を契約した人は最速で11月にSIMロック解除を受けられることになりますね。条件を満たした人はロック解除してもらって、とっとMVNOキャリアに乗り換えましょう!
そして残念ながら、2015年5月より前に契約した人は、SIMロックを解除してもらうことができません。
前述の通り、ドコモ版iPhoneを利用している方は、SIMロック解除をせずともMVNOキャリアのSIMを使うことができます。SIMロック解除のことは気にせず、更新月に乗り換えることをオススメします。
auでiPhoneをご利用の方
mineoという存在
au版iPhoneでは当初mineoのSIMを使うことができていましたが、iOSのアップデートをすることによって通信ができなくなりました。2015年9月現在ではmineoのSIMを使うことはできなくなっています。
ただ、2015年7月になんとか通信できるようにならないかと、有志の方が開発されたAPNプロファイルを更新することによって通信できるかも?というところまで来ているようです。
同じiPhone5でも通信できたりできなかったりと、まだ安定して利用することができないようですが、今現在もプロファイルの開発は続けられているので、近い将来au版iPhoneで安定して利用することができる日が来るかも知れません。
mineoを使用するデメリット
ただ安定して利用できるようになったとしても、mineoがLTE回線のみの対応なので3G回線しか拾えない場所だとデータ通信ができない(通話はOK)というデメリットが残ってしまいます。
都心部で使うには問題ないと思いますが、地方の場合は利用するのが困難になるかも知れません。
自分が所持しているのもau版iPhone5でして、とある方法で1円の出費もせずにau版iPhoneを使用していますが、いろいろと難点もあるので、安定して通信することができるようになったら、状況次第でmineoに乗り換えるかも知れません。
またSIMロック解除ですが、これもドコモ同様の条件ですので、2015年5月以前に契約した人はSIMロック解除をすることができません。
mineoが安定して使えるようになる事が唯一の希望です。中古でドコモ版iPhoneを購入するか、SIMフリー版iPhoneを購入するかの選択肢しかありません。
更新月までまだ期間がある人は、更新月まで様子見して、その時の状況でドコモ版iPhoneを買うか、SIMフリーのiPhoneを購入するかなど考えるといいでしょう。
softbankでiPhoneをご利用の方
softbankでiPhoneをご利用の方に関しては、softbankの回線を借りているMVNOキャリアがありませんので、現状ではSIMロック解除をしないと使うことができません。
他の機種に関しては手数料3000円+税でロックの解除に応じていますが、肝心のiPhoneのSIMロック解除に関しては今だにダンマリの状態。
ソフトバンクでは、未発売の機種についてはコメントできないとしながらも、「(iPhoneやiPadを含めて)新端末がSIMロック解除に対応する場合は、発売までに公表する」
参考記事:iPhone・iPadのSIMロック解除、ドコモは準備OK! で、auとソフトバンクは……?
新端末がSIMロック解除に対応する場合というのが、ハードウェア的なことなのか、ソフトバンク側が応じてくれるかどうかのことなのかでどうなるか分かりませんが、他2社が応じる姿勢を見せているので合わせてくる形にはなるとは思います。
こちらもau同様、ドコモ版iPhoneかSIMフリー版iPhoneを購入するしか手段がありません。更新月まで時間がある人はau同様、様子見でしばらく考えると良いと思います。
au,softbankのiPhoneをご利用で更新月が近い方
とある方法で1円の出費もせずにau版iPhoneを使用していると書きました。
MVNOキャリアに乗り換えたいと思っているのであれば、更新月にMVNOキャリアに乗り換えることをオススメします!
更新月を逃してまた2年待つには長すぎますし、中途半端な時期に乗り換えて違約金を払うのもキャリアの思う壺です。
iPhone6sに変えた時の料金をキャリアとMVNOで比較してみた
上の記事でも紹介していますが、3大キャリアを2Gのデータプランで契約した場合と、SIMフリー版iPhoneを購入してMVNOキャリアのSIMを契約した場合、2年で2万円ほどの差が出ます。
とある方法が気になる方は別に記事を用意しましたので、こちらを参考にして下さい。
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