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初心者必見!株主優待クロス取引の銘柄選びと優先順位の決め方

株主優待クロス取引を始めたばかりの人はどういう優先順位でクロス取引する銘柄を選べばいいか分からないと思うので、クロス取引経験2年ほどの自分の銘柄選びの方法と優先順位の決め方について記事にまとめてみました。優待クロス取引初心者の方に参考にしてもらえると幸いです。

自分は優待クロス取引はSBI証券をメインにしていますので、一部参考にならない部分があるかも知れませんがご了承ください。SBI証券でのクロス取引手順についてはこちらの記事を参照してください。

候補銘柄をメモにまとめる

クロス取引する銘柄選びですが、月の最初の週末くらいに一般信用売枠の銘柄が出そろうので、時間がある時に取得する・したい候補をPCのメモ帳やリアルのメモ帳にまとめておきましょう。

自分は一般信用売枠を銘柄コードが若い順に片っ端からクリックしていき貰える株主優待を見て、”欲しいと思う銘柄、(銘柄コード)、現時点での株価、取得できる優待”をメモ帳に打ち込んでまとめています。

上記のキャプチャ画像は自分の取得候補メモです。

このように、まずは片っ端から優待銘柄をチェックして取得する候補をメモしましょう。優待繁忙月は銘柄数が多くて選別に時間が掛かりますが、来年以降は一度作ったリストを元に楽に効率的に取得していけるので頑張って選別しましょう。

優待廃止や1年以上の長期保有者のみへのルール改悪などの情報に気を付ける必要がありますが、優待の新設・変更・廃止の情報をまとめてくれているサイトがあります。

こちらのサイトの新設・変更・廃止の記事をチェックして自分の候補銘柄のことについて掲載されていないか軽く目を通すだけで済みます。

注意点

候補銘柄をリストアップされる際の注意点なのですが、SBI証券のアクティブプランですと”現物買い、信用売りの1日の約定金額がそれぞれ100万円”まで無料ですの株価が5000円以上の銘柄をクロス取引しても売買手数料は無料となります。(※2022年3月5日現在)

楽天証券のいちにち定額コースも1日の約定金額が100万円まで手数料が無料ですが、こちらはSBI証券と違って、”現物買いを信用売りの約定金額の両方を合わせて100万円”までとなってます。

つまり株価が5000円を超えている銘柄を楽天証券でクロス取引すると1日の約定金額が100万円を超えて、貸株料以外に売買手数料が2200円も発生してしまいます。

楽天証券メインで優待クロス取引を始めようとされている方は、候補銘柄をリストアップされる際にはいちにち定額コースの手数料無料の範囲に収まる株価か注意してください。

優待クロス取引銘柄選びの基準

私が優待クロス取引の候補に入れるかどうかの基準なんですが、貰える優待額面と株価の比率を計算することで指数化して決めています。ROEやPERみたいなかっこいい名前が思いつかなかったのでシンプルに”お得指数”と呼ぶこととします。

お得指数は”貰える優待の金額÷株価”で計算します。

例えば株価1000円で1000円のクオカードが貰える銘柄だと1000÷1000でお得指数1。株価500円で1000円のクオカードが貰える銘柄ですと1000÷500でお得指数が2となります。

株価1000円で500円のクオカードが貰える銘柄だと500÷1000でお得指数0.5です。ここまで来るとコスパが非常に悪いですね。たまに株価3000円で500円のクオカードしか貰えない極悪銘柄もあるので注意です。

ちなみに取得するのに必要な株数が200株の場合、倍の株価(1株)で割って計算します。2022年3月5日現在の吉野家ホールディングス(9861)の例ですと、貰える優待の額面は500円の優待券10枚で5000円、株価は2413円です。

計算としては5000円÷(2413円×2)=1.03となります。

ちなみに私は優待繁忙月の時はお得指数1以上をクロス取引する候補銘柄の基準としています。月の半ばから下旬に掛けてはお得指数1以下の銘柄が多くなってくるので、出遅れた時用にお得指数0.7くらいまでの候補をメモしておくと迷いがなくなっていいでしょう。

銘柄候補をメモし終わったら、お得指数が高い銘柄(2以上)・そこそこ高い銘柄(1以上)・普通の銘柄(0.7以上1未満)の順に上から3つに並べ替えて分類します。

個人の優先度も加味して多少効率が悪くても1以上の分類にしたり、効率度外視でどうしても欲しい優待などを2以上の分類にしたり、できるだけ時間を掛けずにお得に優待を取るのであまり細かいことを考えずにざっくりとでいいと思います。

これで同一の資金でもお得に優待を取得することができるリストが完成しました。

つなぎ売り開始日にリストの上から順に優先的にクロスすることで自然と資金効率が良くなります。経験を積んで売り枠の無くなり具合を把握できていると、同一優先順位内でもどれを先に取る方がいいかも考慮できるようになるので効率が上がります。

クロス取引する優先順位

クロス取引する優先順位ですが、前述の通りリストのお得指数が高い銘柄、お得指数はそこまで高くないが優待額面が大きい銘柄を早めにクロスして行くと資金効率が良くていいです。

コスパが高いのでお得指数が高い銘柄ほどすぐに売り枠の在庫が無くなります。お得指数2以上の銘柄は基本的につなぎ売り開始日の19時から争奪戦ですぐに無くなることが多いので、最優先でクロスすることをオススメします。

一般信用売枠の在庫のなくなり方ですが、銘柄によっては権利付き最終日2日前とかでも普通に在庫が残っていたいたりするので、在庫が一瞬でなくなる銘柄と割と最終日前まで残っている銘柄は半年くらい在庫の減り方をチェックしながら覚えて行くしかないです。

お得指数はそこまで高くないが優待の額面が大きい銘柄の優先順位を高くするのは、貸株料を少なくしたいがあまりに売り枠の在庫がなくなってしまってクロスできずに、コスパの悪い優待銘柄をクロスする羽目になることを避けるためです。

例としてはマクドナルドホールディングスやウェルシアでしょうか。私的な基準として優待額面が3000円を超えてくる銘柄も比較的に売り枠の在庫がなくなりやすいので、早めにクロスすることにしています。

頭と尻尾はくれてやれ的な投資名言通り、在庫がなくなるギリギリドンピシャで取ることは不可能です。人間の時間は有限です。在庫の減り具合を頻繁にチェックして精神をすり減らすよりも、ちょっと早いかなくらいでクロスを仕掛けてしまった方が精神衛生的に楽です。

経験を積んで売り枠の在庫がなくなりにくい銘柄を把握できたら、クロスするタイミング遅くすることで貸株料を抑えることもできるようになるので、最初は早めくらいのタイミングでクロスして経験を積んで利回りの向上を目指しましょう。

まとめ

  • 取得したい優待をリストにまとめる
  • お得指数別に分類して並べ替える
  • リストの上位から優先的にクロス取引していく

お得指数という意味不明な指数ですが、優待クロス取引の資金効率を最大化するためのシンプルな指標を提唱できたかなと思ってます。

優待を現金換算しにくいものや、ヤフオクやメルカリで売却するつもりで優待を取得する際には、取得額面を厳しめに計算して取得優先度を決める必要があるかもです。

本当はExcelかなんかで表にした方がお得指数の自動計算とかソートとかが便利なのでしょうが、自分はイマイチ使い方が分かってないのでPCのメモ帳にポチポチとアナログな感じで候補をメモしてカットペーストを繰り返してリストアップしてます。

今まで候補をまとめてはクロスして月が終わったら消してたんですが、よくよく考えたら半年や1年後に同じ作業をしないと行けないことに気づいてから候補リストのメモを残すようにしています。

優待繁忙月ほどリストアップするのが大変ですが、一度作ってしまえば翌年の作業はほぼ0に近い状態にできますので最初の1年は頑張ってリストアップして行きましょう。

1年優待クロスをしてみて優待の使い勝手が悪かったり、換金の手間が面倒だと考えが変わることもあるかと思うので、その辺も徐々に自分好みにリストを変更して行くことで、来年以降にはもっと自分らしい快適優待ライフになっていることでしょう。

将来や子供の学費のために脳死で銀行にお金を預けているあなた!預けているお金が泣いていますよ。今の時代に必要なのはお金に対する知識・行動に移す実行力です。

銀行には最低限のお金だけを残し、今すぐ証券口座にお金を入れてノーリスク・ローリターンの狂った世界へダイブしましょう。さぁみんなでレッツ・クロス取引!

コメント

  1. トミー より:

    えぬまるさんどうもです

    早速今日エクセルに銘柄コードと銘柄名と株価と優待金額と必要株数をエクセルに入力したデータを作成しました。

    SBI証券の口座にもとりあえず1日手数料無料分の100万円を入金して準備万端ですw
    サブで楽天銀行にも残高があるので楽天証券と合わせると一日150万円までは売買手数料無料でいけそうです。

    基本クオカードに特化して作りましたが300万程のキャッシュポジションで持っている資金で3万円前後位はとれそうですが実際は在庫が無くなったりしてもう少し低くなるかなと言った所です、とりあえず額面2万円位を目標にしたいと思います。

    記事にもある通りどの銘柄の在庫がどのようになくなっていくかと言うのは実際にやってみないと分からないと思うので今月やってみて体感したいと思います。

    思い立ったのが一年で一番優待がある月だったのは良かったのか悪かったのかわかりませんがとりあえず操作ミスとか買い付けのタイミング間違いが無いようにしたいと思います。

    とりあえずつなぎ売り開始日の19時から両建て状態にして権利落ち日の15時以降に現渡すると言うのを実際にやってみようと思います。

    後聞きたい事があるんですが、金券系の優待は基本普通郵便で来ると思って良いのでしょうか?、と言うのも恐らく六月頃は家にいない(旅に出ている)可能性が高いので家に誰もいなくて書留とかで送られると受け取れない可能性大なんですよね・・・・。

    その辺を教えていただけると幸いです。

    • えぬまる えぬまる より:

      さっそくExcelにピックアップされたようで気合も資金も準備万全ですね。この短期間に230銘柄くらいある中からピックアップされたことに驚きです。

      優待クロスデビューが年で一番の繁忙月なのはいいことなのじゃないでしょうか。今月さえ乗り切れば来月以降の繁忙月はこんだけしか候補がないの?と思うかも知れません。

      ちなみにですが、つなぎ売り開始日の19時に両建ての注文を入れてもいいのですが、それでは1日出遅れる形になってしまいます。

      今月ですとつなぐ売り開始日は3月9日ですが、この日に注文が通ればいいので、つなぎ売り開始日の前日である3月8日の19時以降が争奪戦の開始日時となります。早い話が明日ということですね。

      ちなみに現渡するのは権利落ち日の15時以降ではなく、つなぎ売り期間最終日(権利付き最終日)の15時半以降です。

      15時くらいに現渡注文をすると、その日のうちに借りてる株を返したことになって権利確定日を跨ぐことができない可能性があります。優待が1つも取れなくなりますので気を付けてください。

      一番大事なことが、つなぎ売り最終日(権利付き最終日)の15時半をクロスした無敵状態で跨ぐということです。

      今月ですと3月8日19時以降~3月29日のお昼休み11時半~12時半までにクロス取引注文を入れることができて、任意のタイミングで無敵状態になれます。

      3月29日15時半を過ぎることで優待を取得する権利を得ることができます。それ以降は持っている株には用はないので現渡注文を入れて無敵状態を解除しましょう。資金が解放されて3か月後くらいに優待が山のように届きます。

      ”一般信用短期売り2022年カレンダー”で検索して一番上に表示されるSBI証券のページのカレンダーを見てもらうと分かりやすいと思います。

      注文を入れてから2営業日後に株主名義に載るという仕様の関係上、どの日の何時からが争奪戦開始日なのかが分かりにくかったりしますが、一度やってもらったらなんとなく理解できるかと思いますので、現渡するタイミングだけは間違えないようにしてください。

      ちなみにクオカードや金券類の優待の件ですが普通郵便で届いてますよ。旅してる最中に都合が合えば優待券でうまいタダメシを食いたいですね。(笑)

  2. すがた より:

    えぬまるさん、はじめまして

    えぬまるさんの<SBI証券での株主優待クロス取引手順>をみて優待クロス取引を始めました。興味がありましたがやり方がわからないところ、非常に参考になりました。

    今回が初めての為、早くから取引を開始し貸株料が多くなってしまったり、在庫確認が結構大変だったりと反省点がありました。
    ただずっと気になっていた優待クロス取引ができよかったと思っています。えぬまるさんのブログに感謝しています。「ありがとうございます」これからもブログ楽しみにしています。
    では今から在庫確認にいってきます(^_^)/

    • えぬまる えぬまる より:

      すがたさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

      普段は特定の方のコメントがほとんどですので、こうやって新たにコメントが貰えるのは本当に嬉しいですね。ブログをやっていて良かったと思える瞬間であります。ちょうど優待が一番多い月に優待クロス取引デビューできたのは本当に良いタイミングだったと思います。

      自分も定期的に在庫を監視してますが、在庫が×になってからいきなり◎になったりと無茶苦茶な動きをしてますね。とりあえず自分の欲しい銘柄数銘柄取れたら後はコスパの高い銘柄を適当に取る感じが気が楽かもですね。後は現渡するタイミングだけくれぐれもお間違えのないようにしてください。