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交通事故その4

前の記事の更新からえらく日が経ちました。続きが気になるとコメントしてくださった方がいらっしゃったので、続きを書きます。

あまりにも自分としては残念な感じだったので、途中経過は後回しで、結果から言いますと、裁判することを断念して80:20で降りることになってしまいました。

保険会社の事故調査会社の当初の過失割合75:25のところを相手の主張90:10。その間ではないですが、裁判をしないで終わらすのであれば譲歩は必要とのことで5%ほど相手に持ってかれることになってしまいました。

以後、前回からの経過です。

本当は、裁判してやりたかった

前回相手が弁護士を立ててきたところで終わっていて、弁護士を介入させてくるのに時間が掛かり過ぎているのと、相手の今までの言動から、任意保険にも未加入の可能性もあり、自腹での弁護士を立てているの可能性は高いと思ってました。

ネット上にトラックと自転車で過失の割合がトラック4:自転車6と交通弱者側に大きく過失割合があるとされた裁判例があるのを、前々から見ていましたので裁判に持っていきたかったです。

相手が丸腰ならば、裁判を起こしてしまえば、相手は弁護士さんに別途裁判用の着手金20万円前後を支払い長期間の裁判をするか、自分で裁判所に答弁書を持って出廷するしかありません。

しかし、法律の知識が高くない一般の人が弁護士さんの介入なしで裁判に望むのは勝ち目がありません。

どうせ負けるからと期日に出廷してこなかったら、欠席裁判と言って、こちらの主張(”自分の過失4:相手の過失6”)が一方的に通ることになります。

仮に相手が弁護士さんに別途裁判用の着手金を払って代理してもらっても、ひと月置きくらいの期日に裁判所に行ってもらう日当も発生するため、ひと月置きくらいに少なくても2~3万円程度の費用もかかるため、相手にはかなりのダメージを与えられるはずです。

相手の選択肢としては

  1. ムキになって裁判で争って多額のお金を失う
  2. こちらの勝訴(欠席裁判含む)で大幅な割合の変更を受けて悔しい思いをする

この2択となります。こちらとしては裁判になったとしても弁護士特約により費用300万円までは支払う必要はありませんし、勝ちか勝ちしかないような状況でしたので、裁判する気満々でした。

それからどしたの

弁護士さんが入っているので、自分は相変わらず何もせず、経過を待っていたところ、10月の上旬の金曜日、保険会社の担当さんから電話が掛かってきました。

弁護士さん同士が話し合いをしたところ、80:20で終わりにしませんかということになっているとのことでした。

私は相変わらず起きるのが遅く、寝起きの状態で話をしていたので、「あれ、75:25は譲らないという話じゃなかったですか?」と言ったものの、5%変わったところで、そんなに相手が貰える金額が増える訳でもないと知っていたので、そのまま会話を終わらせてしまいました。

その日、いつものように仕事に出勤したんですが、後になって無性に腹が立ってきたんですよね。あれちょっとおかしくね?と。その5%何の5%なん?と。最初譲るつもりないって言ってたのに頼りなさ過ぎだろと。

こーら、あかん。やっぱり80:20で進めてもらうの無しにしたろ。そう思って週明けの営業日に担当さんに電話して、無しにしてもらった上に、40:60にならないか、主張しました。

今度は弁護士から電話がありました

40:60の主張した当日の昼頃、仕事中に電話が鳴りだしたので、スマホをポケットから出して画面を見てみると、一般の番号からの着信。弁護士さんからの電話だとすぐに察しがつきました。

仕事は別の人が近くに居たのですぐに電話に出て会話することに。

自分としても弁護士さんの力はもっと酷い事故に遭われた方のために時間を割いて欲しいという気持ちはありましたので、できることなら裁判はしたくなかったです。

ですが、第三者である職場の上司に電話を掛けて、執拗に謝罪を要求してきたりと、散々むちゃくちゃなことをしてきただけあって、このまま終わりにしたくはありませんでした。

弁護士さんは「事故は類型化(テンプレート化)されていて、その基本割合に対して、お互いの落ち度に応じて過失修正して、差し引きして最終的に事故の過失割合を決めることになっていて、別冊判例タイムズ38号○○ページのこの部分に明記されているうんぬんかんぬん。」とド正論で説明してくれました。

私も馬鹿ではないので、交通事故がテンプレかされていることも、過失修正で差し引きして過失割合を決めることは事故後の4月に既に知っていましたが…。

その上で、「何度も過失割合をひっくり返すために裁判をしたことがありますが、判例タイムズや通称赤い本と呼ばれる本は裁判官や、法律に関わる実務をしている人も使用しているので、どの判例を見たのか分かりませんが、過失の割合をひっくり返すのは相当厳しいです。」

「本人尋問がある場合、えぬまるさんにも仕事を休んでもらって出廷していただくことになりますし、尋問に対しての受け答えの準備も必要になってきますので、そのためのお時間も頂戴することになってしまいます。」

「裁判となると半年以上の期間もかかりますし、それだけの期間、怒りをどこかに抱えたままの状態で過ごすとなると精神的に負担が掛かることですので、ここで終わりにして、精神的な苦しみを終わりにしてはどうでしょうか。」

とこれもまたド正論で説得されてしまい、ぐぅの音も出ない状態に。

自分としてはここで終わりにしてしまっていいのだろうかという迷いもあり、「保留でいいですかね。」と答えるものの、「いえ、今決める時なんですよ。」と反論されてしまい、裁判することを諦めることにしました。

裁判することを諦めたもう一つの理由

裁判することを諦めたもう一つの理由としては、相手が弁護士特約を使っている可能性があるかも知れないことです。

弁護士さんと話をした時に、相手の弁護士さんはどんな方ですか?相手は弁護士特約を使って弁護士を介入させてるかを聞いたところ、ナントカの費用の請求が来ていないので、その可能性はありますねと答えがあったのです。

相手が馬鹿なやつだと思っていても車の任意保険に弁護士特約をつけている可能性は確かにあるし、万が一特約を付けているのならば、裁判してもお互い時間の無駄にしかならないです。

弁護士さんがおっしゃていたように、馬鹿なやつの相手をするのをとっとと止めてしまって、精神的に楽になるのがベストなのかな、という自分なりの結論でした。

示談書の控えが届いたのはいいが

その後話しは進み、相手の弁護士さん名義で物損と人身の示談書が家に届きました。相手は物損と人身込みで47万円程度の支払いが受けられるとのこと。

相手に振り込まれる物損の金額を見て驚愕。23984円とな!これって保険会社に弁護士さんの委任状を書くときにちらっと見えた新品の自転車の領収書、29980円の過失20%分を差し引いた金額まんまじゃねぇか!

自転車の時価額じゃねぇのかよ!チクショー!ほんだらワイのスーパーカブも新車の値段の2割で請求してーや。自転車の時価額を決めるの難しいんですよねって言ってたのはなんやってん。

ま、こちらが相手にバイクの修理代を請求してるのもあってか、相手側もそれに相応する金額を貰って相殺したかったんやろうなぁというのは、なんとなく想像はつきましたけど。

弁護士さんも、「私としてはお金に細かいという印象を受けました。」とおっしゃってたので、物損のことなんやろうなぁと。よくそれを他人の自転車なのに強く主張できたわと聞いて呆れるところではありますが。

まとめ

そんなこんなで、自分の中に抱える気持ちの問題もあるせいか、かなり長くなってしまいましたが、結局、相手に散々振り回された挙句、特になんの反撃をすることもなく、終わるという後味の悪い結末を迎えてしまったのでした。

ただ、金持ち喧嘩せずともいいますし、こういう事態でも折れることで精神的な苦痛と開放されて、事故から前向きに立ち直って行く選択を取れるという事は、ある意味賢いのか知れません。

本当の話かどうか知りませんが、ソニーのiPhoneくださいって言って聞かない話をネットで見ましたが、人が2000人とかいたら一人か二人くらい、どうしようもない阿呆が存在するので、そんなのと当たったら運が悪かったと思うしか心の持ちようがありませんからね。

これで終わりと言いたいんですが、相手との示談が済んでから数ヵ月後に、自分が想像の斜め上攻撃で相手に反撃できる可能性が出てきましたので、続きのことは別の記事に書きたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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